何に困っているのか、うまく説明できなくても大丈夫です。
障害年金について調べていても、
「自分が対象になるのかわからない」
「何から確認すればよいのかわからない」
「社労士に相談するほどのことなのだろうか」
と迷ってしまうことがあります。
病気やけがの状態、これまでの通院歴、日常生活で困っていることは、一人ひとり異なります。
最初から制度を詳しく理解したり、必要なことをきれいに説明したりする必要はありません。
まずは、ご自身やご家族が今どのようなことで困っているのか、近い項目から確認してみましょう。
このようなことで悩んでいませんか
自分が障害年金の対象になるかわからない
障害年金は、病名がついているだけで受給できる制度ではありません。
一方で、病気やけがの程度を自分だけで判断し、「自分はそれほど重くないから対象にならない」と決める必要もありません。
日常生活や仕事への支障、治療の経過、周囲から受けている援助などを整理しながら、障害年金の対象となる可能性を考えます。
初診日がいつなのかわからない
初診日とは、障害の原因となった病気やけがについて、初めて医師または歯科医師の診療を受けた日のことです。
現在通院している病院を初めて受診した日とは限りません。
以前に同じ症状で別の病院を受診していた場合や、現在とは異なる病名で受診していた場合には、過去の受診日が初診日となることがあります。
正確な日付を覚えていない場合も、まずは受診した医療機関やおおよその時期から整理してみましょう。
病院をいくつも受診していて、経過を整理できない
転院を繰り返している場合や、長期間にわたって治療を受けている場合、これまでの経過を思い出すことが難しいことがあります。
すべてを一度に整理する必要はありません。
- 最初に体調の変化を感じた時期
- 初めて受診したと思われる医療機関
- その後に受診した主な医療機関
- 入院や休職をした時期
- 症状が重くなった時期
など、覚えていることから時系列に並べてみましょう。
働いているため、申請できるのかわからない
働いていることだけを理由に、障害年金の対象外になるとは限りません。
ただし、病気や障害の種類によっては、仕事の内容や勤務状況が審査の判断材料になることがあります。
次のような状況がないか、具体的に整理してみましょう。
- 短時間勤務や勤務日数の調整を受けている
- 仕事内容を軽くしてもらっている
- 上司や同僚の援助を受けている
- 欠勤、遅刻、早退が多い
- 休職を繰り返している
- 帰宅後や休日はほとんど動けない
- 家族の援助がなければ仕事を続けられない
仕事をしているという事実だけでなく、どのような状態で働いているのかを確認することが大切です。
家事や身の回りのことができない
日常生活への支障は、外から見ただけではわかりにくいことがあります。
たとえば、次のようなことに困っていないでしょうか。
- 食事を用意できない
- 入浴や着替えができない日がある
- 掃除や洗濯ができない
- 薬を一人で管理できない
- お金の管理が難しい
- 一人で外出できない
- 人とのやり取りに強い負担を感じる
- 家族に声をかけてもらわないと行動できない
「できる」「できない」だけではなく、時間をかければできるのか、誰かの助けがあればできるのか、無理をして行っているのかも整理してみましょう。
医師にどのように説明すればよいかわからない
診察では、症状や薬のことは話せても、日常生活で困っていることまでは十分に伝えられていない場合があります。
障害年金の診断書では、病気やけがの症状だけでなく、日常生活や仕事の状況も重要になります。
診察前に、
- できなくなったこと
- 家族に助けてもらっていること
- 仕事で配慮を受けていること
- 症状が悪い日の様子
- 通院や服薬を続けるうえで困っていること
などをメモしておくと、伝えやすくなります。
医師に障害年金の受給可否を判断してもらうというより、現在の状態を正確に伝えることが大切です。
自分で申請するか、社労士に相談するか迷っている
障害年金は、ご本人やご家族が手続きを進めることもできます。
一方で、通院歴が長い場合や、初診日の確認が難しい場合、書類の作成に大きな負担を感じる場合には、障害年金を扱う社会保険労務士へ相談する方法もあります。
まずは、次の点を考えてみましょう。
- 年金事務所などへ自分で相談できそうか
- 医療機関への確認や書類の依頼ができそうか
- これまでの病歴や生活状況を整理できそうか
- 体調を保ちながら手続きを進められそうか
- 家族などに手伝ってもらえるか
- 費用をかけて専門家へ依頼したいか
相談したからといって、必ず契約する必要はありません。
自分で進められる部分と、専門家の支援を受けたい部分を整理してから決めることもできます。
家族の障害年金について相談したい
ご本人が体調や障害の状態によって、自分で制度を調べたり、相談したりすることが難しい場合があります。
そのようなときは、ご家族が先に情報を集めたり、相談先を探したりすることもできます。
まずは、わかる範囲で次のことを確認してみましょう。
- 現在の病名や症状
- 通院している医療機関
- 初めて受診したと思われる時期
- 日常生活で家族が手伝っていること
- 仕事や学校の状況
- 障害者手帳の有無
- これまでの障害年金申請歴
ご本人が相談に同席できない場合の対応は、相談先によって異なります。
一度申請したものの、不支給になった
障害年金が不支給となった場合、その理由や提出した書類の内容を確認することが大切です。
不支給になったからといって、必ず再申請や不服申立てを行うべきとは限りません。
まずは、
- いつ申請したか
- どのような決定通知が届いたか
- 不支給の理由として何が書かれているか
- 提出した診断書や申立書の控えがあるか
- 申請後に症状が変化しているか
を確認しましょう。
再申請、不服申立て、そのまま様子を見るなど、状況によって考えられる対応は異なります。
更新の書類が届いたが、何をすればよいかわからない
障害年金には、一定期間ごとに障害の状態を確認する更新手続きが必要となる場合があります。
更新では、現在の障害の状態を確認するため、医師が作成する障害状態確認届などを提出します。
更新時期が近づいたら、
- 現在の日常生活の状況
- 仕事の状況
- 家族などから受けている援助
- 前回の申請時から変わったこと
- 症状が改善または悪化した点
を整理しておくとよいでしょう。
書類には提出期限があるため、届いたままにせず、早めに内容を確認することが大切です。
今の状況を簡単に整理してみましょう
次の項目を、わかる範囲でメモしてみましょう。
病気やけがについて
- 現在の病名やけがの名称
- 症状が出始めた時期
- 初めて医療機関を受診したと思われる時期
- 現在通院している医療機関
- これまでに受診した主な医療機関
日常生活について
- 一人でできないこと
- 時間をかければできること
- 家族などの援助が必要なこと
- 症状が悪い日の過ごし方
- 外出や人との交流の状況
仕事について
- 現在働いているか
- 勤務時間や勤務日数
- 仕事内容
- 職場で受けている配慮
- 欠勤、休職、退職などの状況
- 働いた後の体調や生活への影響
申請について
- 障害年金を申請したことがあるか
- 年金事務所などへ相談したことがあるか
- 障害者手帳を持っているか
- 自分で申請したいか
- 社会保険労務士への相談を考えているか
すべての項目を埋める必要はありません。
「わからない」ということも、相談するときに伝えてよい大切な情報です。
どの段階に近いですか
まず制度について知りたい
障害年金の基本的な仕組み、受給要件、対象となる病気やけがについて確認したい方へ。
申請の準備を始めたい
初診日や通院歴を確認し、必要書類や手続きの流れを知りたい方へ。
社会保険労務士に相談したい
自分の場合について相談したい方や、申請手続きの支援を依頼するか検討している方へ。
▶︎▶︎相談できる社会保険労務士を探す
迷っている段階でも相談できます
障害年金について相談するために、病歴や必要書類をすべて整理しておく必要はありません。
「初診日がわからない」
「自分が対象になるのかわからない」
「申請するかどうかも決めていない」
という段階から相談できる社会保険労務士もいます。
相談先を選ぶときは、対応している傷病や地域だけでなく、相談方法、費用、支援内容、ご家族からの相談に対応しているかなども確認しましょう。
ご自身やご家族が話しやすいと感じることも、大切な判断材料です。
▶︎▶︎障害年金について相談できる社労士を探す
相談や申請支援を依頼する場合は、相談者と各社会保険労務士または所属事務所との直接契約となります。
ご確認ください
障害年金を受給できるかどうかは、初診日、保険料の納付状況、障害の状態、提出書類などをもとに個別に審査されます。
当サイトの情報や簡易的な整理だけで、受給の可否を判断することはできません。
制度や手続きについて正式に確認する場合は、年金事務所、市区町村の国民年金窓口、街角の年金相談センター、または障害年金を扱う社会保険労務士へご相談ください。